Trados操作シリーズ

【Trados操作:Excel加工】上下に併記された原文、訳文をExcelファイルにする

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先日、翻訳支援ツールTradosの操作方法について質問を頂きました。

その質問を元に記事を書き始めたのですが、この部分も疑問に思う人もいるかな?

この説明でさらに、聞きたいことがでてくるのだろうか?

と、自分の中でも沸々と疑問が湧いてきて、

いっそのこと質問を頂いて、その質問に答える形でTradosに関する操作を記事にすることで、

みなさんがよりTradosを快適に使える一助になればと思い、

「Trados操作シリーズ」として、記事を書いて行くことにしました。

本日のテーマは、Excelファイルを翻訳メモリに吸い上げる前段階の、エクセルの加工の仕方「上下に併記された原文、訳文をExcelファイルにする方法」について取り上げます。

また記事の最後には、私が作成した、便利ファイルの配布についてのお知らせも掲載させていただきます。

 

さて、本題に入る前に、簡単に私のITスキル、「Trados操作シリーズ」開始のきっかけ、についてご紹介させていただきます。

そんなのいいから、早くファイルの加工方法教えてよ! って方は読み飛ばしてください。

私のITスキル

私は、現在オーストラリアに在住の翻訳者ですが、日本にいた時は、一般事務、営業事務といった、いわゆる事務員さんをしていました。

ただ、事務員といっても、お茶くみから、接客、重要書類を作成したり、請求書を発行したり、顧客のデータをグループ分けして分析表を営業マンのために作成したりと、やることは多岐にわたってました。

特にデータを分析するという作業に関しては、たまたま先輩が、Excelを使用してマクロを組んでデータを作ることを得意としており、その先輩から、さまざまなマクロをヒントに、大きなデータから必要な要素だけを取り出して、リストにするなどの作業を教えてもらいました。

例えば、就業していたメーカーには請求書発行システムがあるので、そのシステムを使って自動的に請求書を発行できるのですが、中には、元データが複雑なファイルで、イレギュラーな請求の仕方をしなければならないケースもあり、そういった案件は、システム構築関連の会社に請求システムを作ってもらうとお金がかかるので、自分たちでマニュアル的に請求書を作ったりしていました。

より効率的に作業ができるように改修したり、将来的に業務を引継ぎすることも考えて、そのファイルを作った人でなくてもメンテナンスしたり、データが壊れた時の対処法などのマニュアルを作ったりしていました。

そんなおかげで、ちょっとだけExcelに詳しいです。

Tradosについて

Tradosについては、私は現在、「Trados2017」を使っています。

まず初めに、薮内達也さん著「翻訳ツール大全集」と、SDLのWebセミナー「日本語Webセミナー」シリーズを視聴して勉強しました。

「翻訳ツール大全集」で紹介されているTradosは旧バージョンですが、概念は同じなのでTradosがどんなものか、概要を知る為に大変参考になりました。

また、「日本語Webセミナー」シリーズも、見ながら一緒にTradosを操作することで、徐々に理解を深めることができました。

わたしのTradosに感じるイメージは、基本的概念は、データを取り入れる、データを取り出すといった、Excel操作と同じという印象だったので、あまり苦手意識を持たず、むしろ、新しいおもちゃを与えられた感じで、いろいろと機能を覚えていくのが楽しかったです。

そう思えるのも、先にお話ししたようにデータ作りマニアの先輩に鍛えられたおかげです。

「Trados操作シリーズ」を開始するきっかけ

現在、特許翻訳について「レバレッジ特許翻訳講座」を受講して学習しています。

先日、他の受講生の方とお会いする機会があり、その際に、Tradosの操作について話が上り、翻訳メモリへのデータの収集について質問を受けたのですが、その場にパソコンがなかったので上手に説明できず、近日中にブログで説明します。と宣言したのがきっかけでした。

先にも触れましたが、あまり苦手意識を持たずにTradosの操作を始められたおかげで、あまり疑問に思わずTradosを触っていたのですが、みなさんに質問をいただいてお答えしようとすることで、私自身も、Tradosの操作についてより具体的に理解を深めたり、より効果的な方法を考えて探して試すことで、新しい方法見つけることができました。

それで、Tradosの操作について、質問に答える形で記事を書くことで、私自身も勉強になりますし、質問していただいたかたの疑問がクリアになり、快適にTradosを操作できるようになればと思い、シリーズ化の開始を決意しました。

 

さて、長い前置きを読んでくださいまして、ありがとうございます。

これより、第1回の本編「上下に併記された原文、訳文を翻訳メモリに吸い上げるためにエクセルを加工する方法」をお伝えしていきます。

上下に併記された原文、訳文をエクセルに加工

「上下に併記された原文、訳文を」とは、

たとえば、下記のように、原文、訳文が上下に併記されている素材のことです。

(今回は素材として過去の偉人の名言を集めてみました。)

You’ll never find a rainbow if you’re looking down.
下を向いていたら、虹を見つけることは出来ないよ。
It always seems impossible until it’s done.
何事も成功するまでは不可能に思えるものである。
Indecision is often worse than wrong action.
決断しないことは、ときとして間違った行動よりたちが悪い。
I will prepare and some day my chance will come.
準備しておこう。チャンスはいつか訪れるものだ。
He who moves not forward, goes backward.
前進をしない人は、後退をしているのだ。

この素材を、翻訳メモリへ吸い上げるためのエクセルの加工を行っていきます。

素材を、エクセルを2列に原文、訳文を分けて作成します。

完成図を先にお見せしておきます。↓↓↓

以下は加工の方法です。

①素材をコピー

②エクセルの新規ファイルのA列2行目にペースト

③1行目のA列、B列にそれぞれ「原文」「訳文」と入力してフィルタ(データタブ⇒フィルタ)をON

④A列のフィルタを開いて訳文(和文)のみ選択

⑤フィルタをかけた訳文のみをコピーして、秀丸(テキストエディタ)に一旦ペースト

※秀丸(テキストエディタ)でなくても、Microsoftアクセサリの「メモ帳」、Wordでもなんでも良いです。

 

⑥選択されているA列のの訳文(和文)を削除

 

⑦フィルタをクリア ⇒ 英文のみがA列に表示される

 

⑧秀丸の和文をエクセルのB列にペースト

⑨出来上がり、名前をつけてエクセルファイルを保存

はい、出来上がりです。

次回は、このExcelファイルを使って、翻訳メモリにこのデータを入力する作業を行うので、ファイル名と保存先を覚えておいてください。

 

便利ファイル

さて、上記のように、上下に併記された素材を、A列:原文、B列:訳文と加工することができるのですが、

結構、マニュアル:超手作業です。

特に、「④A列のフィルタを開いて訳文(和文)のみ選択」は、上記の素材は5ペアだけなので、訳文を5個分クリックすればよいのですが、大量の素材をクリックするとなると、すんごく手間です。

 

そこで、素材をコピペするだけで、2列に自動的に原文、訳文を分けるファイルを作成しました。

25ペアまで対応可能です。(原理が分かれば、100ペアでも200ペアでも対応可能です。)

名付けて「原文訳文分割ファイル」とします。

 

この「原文訳文分割ファイル」使ってみたい方は当ブログの「お問合せ」からご連絡ください、メールにて個別にファイルを差し上げます

その際にメールに以下の情報をご記載ください

  1. お名前
  2. ご職業
  3. Tradosについての疑問

頂いた疑問を元に記事を作成させていただきます。(記事投稿までには時間がかかることが多いと思われますが予めご了承ください。)

原文訳文分割ファイルの概要

A列に素材を貼り付け、

↓↓↓

自動的にC列、D列に原文、訳文を分けて表示されます。

C列、D列に表示された原文、訳文をコピーして、新規のエクセルファイルを別で開きテキストのみ貼り付けして、原文と訳文のペアのファイルを作成してください。(原文訳文分割ファイルは関数が入っているので。)

テキストのみ貼り付けた原文・訳文ファイルをを翻訳メモリに入力するデータとして保存します。

繰返しになりますが、次回は、このExcelファイルを使って、翻訳メモリにこのデータを入力する作業を行うので、ファイル名と保存先を覚えておいてください。

 

以上、Trados操作シリーズ、第1回「上下に併記された原文、訳文をExcelファイルにする」でした。

皆さんの参考になれば幸いです。

 

 

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