iMacを所有しているのですが、Windowsのみでしか使えないソフトをダウンロードする必要がでてきて、WindowsをMacにインストールすることにしました。
MacでWindowsを起動させるためには、Appleから配布されているBoot Campっていう無料のソフトウエアを利用するか、有料の仮想化ソフトを利用するかの選択があり、Parallelsという仮想化ソフトでWindowsをインストールしたのですが、操作感に納得がいかずBoot CampでWindowsを再インストールしました。
が、作業を開始してから色々な問題が発生し、思い描いていた環境を構築するまでに3日間の時間を費やしてしまいました。
もう、新しいWindowsパソコン買っちゃえば良かった!と激しく後悔。
これからBoot CampでMacにWindowsのインストールを検討している方は、
3日間という膨大な時間を無駄にしないためにも、作業をする前にいろいろ注意点を説明しますので参考にしてください。
Parallels VS Boot Camp
WindowsをMacで起動させるために初めに手を付けたのがParallels。
Parallelsは有料ではあるものの、Mac上でWindowsを動かすような環境を構築することができ、ファイルの共有がMacとWindows間で簡単にできることが大きな利点。
対する、Boot Campは、MacのHDDを2つに分けて、Windowsを動作する環境を作るため、
Mac、Windowsを起動させるときはいちいち再起動が必要になる。ファイルの共有は容易ではない。
簡単にまとめると、
メリット | デメリット | |
Parallels |
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Boot Camp |
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一見、Parallelsで良いじゃん!!って思いますよね?
迷わず、Parallelsを購入したんです、私。
そもそもそこから、今回の問題頻発発生ループが発生し始めたのです。
ParallelsをやめてBoot Campに踏み切った訳
Parallelsを購入してインストールはParallelsのホームページからできます。
参考 https://www.parallels.com/jp/
表示されるフォームに必要事項を入力して支払い手続きをすると、ライセンスプロダクトキーがメールで送られてきます。
Parallelsの言うがままに、作業をすれば簡単にインストールできます。
ちなみに、Windows10Proは、パソコンショップでUSBフラッシュメモリタイプを購入しました。
が、しかし、
実際にParallels上のWindowsを起動してみると、、、、
遅い!!!
遅すぎる!!!
字をタイプしても、カクカクしてなかなか打ち込めない!!!
いやー、この遅さじゃストレスばっかり溜まって、仕事がはかどらないよーーーー!!
Macのアクティビティモニターを使ってメモリの動作をしらべてみましたが、メモリ8GBに対し、使用済みメモリ7.5GBほど使っているようで(Paralles、Windowsだけではなく他のアプリケーションも含めてのトータル)、ちょっと、私のiMacにはオーバースペックな様子。。。
こんなはずじゃなかった。。。。
注意 この私の感じた遅さは、個人差っていうか、パソコンのスペックによりけりだと思います。例えばメモリが16GBほどあればもっと快適に動作するかもしれません。いろいろ調べてみましたが、快適Parallels生活を送っている方も沢山いるようなので、あくまで私個人の感想ということをご了承ください。
さて、そんなストレスを感じながら、はてさてどうしようかと悩んだ末、
Boot CampはMac内の内臓HDDをMacとWindowsで分けるものの、起動するときは単一となるのでParallelsより動きは速いはず。
いちいち、MacとWindowsを切り替える為に再起動が必要で面倒くさそうだけど、Mac上でParallelsを使ってWindowsを動作させる際の遅さには耐えられそうにない。。。
ということで、Parallelsをアンインストールし、Boot CampでWindowsを起動させてみることにしました。
MacもWindowsも同時に作業ができて、ファイルの共有もできるという便利さをすて、コンピューターの操作の速さを求めてBoot CampでWindowsを動作させることを決断に必要だったのはマインドのリセット。
『Windowsは仕事用、Macはプライベート用』
これからは2代のパソコンが目の前にあると考え、用途にによって使いわける!
っていうか、仕事中心でこのパソコンを使っていく以上、このパソコンはWindowsパソコンである。と思い込むことにする!!
そして、これから説明しますがParallels からBoot Camp の移行動作はさまざまな問題が沸き起こり、わたくしのこの移行作業は修羅の道と化したのです。
Parallels導入を検討の方は、、、
- 購入前に、Parallelsのトライル版を必ず試して操作感を確認する。
- Boot Campを入れた環境でもParallelsをあとから入れることは可能だが、ParallelsからBoot Campを入れることは不可。一旦Parallelsをアンインストールして、Boot Campを入れる作業は、超めんどくさい。
ということを念頭にいれておいてください。
【要注意】ちょっと待った!!Boot Campで作業を開始する前に必ず確認しておきたいこと!
ParallelsからBoot Campへ移行する一連の作業の中で大きく起こった問題は2点。
- Windowsのライセンス認証問題
- 外付けHDD内のデータ問題
1、Windowsのライセンス認証問題
初めてBoot Campを使ってMacにWindowsをインストールするのであれば、この問題は発生しないと思うので読み飛ばしてください。
これまでに、ParallelsとWindowsを一旦インストール → アンインストール → Boot CampでWindowsを再インストールする方は、Windowsをインストールした後、ライセンス認証でエラーがでるという問題が発生することがあります。
これは、ParallelsでWindowsインストールした時の認証が生きたままとなり、例え同じパソコンであっても、その後、Boot CampでインストールしたWindowsは別のパソコンと認識するようです。
ただし、マイクロソフトのサポートに電話しれ事情を説明し、指示に従って確認IDを入力することで解決できます。
マイクロソフトの営業時間まで待たないといけなかったり、手間はかかりますけどね!!!
私は以下の記事を参照しました。おかげでこの問題は解決できてとても助かりました。
参考 https://pc-karuma.net/windows10-license-verification/
2、外付けHDD内のデータ問題
Boot Campを導入する前に、もし外付けHDDなどにデータやファイルがあり、そのデータやファイルをWindowsで使いたいという方は、Boot Camp入れる前に必ず参考にしてください。
まず、私のBoot Camp導入前の状況を説明いたしますと、
- Mac内蔵のHDD(1TB)の容量を確保するために、外付けHDD(2TB)に約500GBのデータ所有
- Boot Campで、Mac内蔵HDD1TBをMacとWindowsで2分する割合を、Mac250GB :Windows750GB に設定
- すでに使用している内蔵HDDの容量は約100GB(分割した後、Mac側は約150GBの空きがある計算)
で、この外付けHDDのデータがさらなる問題を引き起こしたのですが。。。
この問題は、HDDのフォーマットには種類があるということを全く知らなった私の知識不足のため、膨大な時間を費やしてBoot CampでインストールしたWindowsで500GBという大量のデータを含むHDDが反応しないという、気の遠くなるような事態が巻き起こりました。
HDDのフォーマットには種類がある
フォーマットには種類がありそれぞれ特徴があり、フォーマットの種類によっては、Win、Macで共有できるのもあれば、どっちか一方しか見れない読めないものがある。 ということを知りました。
超簡単にまとめると、、、
フォーマットの種類 | 特徴 |
HFS+(Mas OS 拡張など) |
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NTFS |
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FAT32 |
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ExFat |
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とうことで、わたくしの外付けHDDは、HFS+、思いっきりMacでしか使えないフォーマットになっており、なおかつ、Boot Campですでに、内蔵HDDを分割しちゃって、空き容量が150GBしかないから、
-
- Windowsで、外付けHDDを読み込まない
- 外付けHDDの500GBのデータを一旦、内蔵HDDに移して、外付けHDDをフォーマットしてデータを入れなおそうとしても、十分なスペースがない
というなんとももどかしい状況に陥ってしまったのです。
この状況を解消するために考えた選択肢は
- もう一つ外付けHDDを買ってMacに接続しExFATフォーマットし、元のHDD(HFS+)データを移す。
- Boot CampおよびWindowsをアンインストールし、Mac内蔵HDDの容量を確保 → HDD(HFS+)データを内蔵HDDに移す → 外付けHDDをExFATフォーマットする → データを外付けHDD(ExFAT)に移す → Boot CampとWindowsを再稼働させる。
- データはサイト上からダウンロードしたものだったので、外付けHDD内のデータはあきらめて、またダウンロードする。
の3点。何かとリスクを伴います。
1、はお金がかかります。が、早いです。多分。試してませんが。
2、は何回もBoot Campでパーテーション割とかしていると、パソコン壊れそうだし、せっかく構築した環境をまた1からやり直す気力をおこすのには時間がかかります。パソコンオタク(Windowsのみ)の主人曰く、MBRが壊れちゃうかもしれないから気をつけるように苦言あり。
参考 MBRとは・・・http://wa3.i-3-i.info/word15557.html
3、も時間と手間がかかりますね。。。私のデータは1000以上の動画ををダウンロードしたものでした。仮に再度ダウンロードするのであれば、ダウンロードする量によってはそれなりに時間はかかりますが、FireFoxのDownThemAllってアドオンを使うと、快適にダウンロードができます。
参考 http://www.downthemall.net/
ということで、こんな状況にならない為にも、外付けHDDにデータがある場合は、外付けHDDのフォーマットをWin、Macどちでも共有できる、FAT32やExFATになっているか確認し、
もし、Mac用のフォーマットのようなら、Boot Campで内蔵HDDを分割してしまう前に、データを一旦内蔵HDDへ移し、外付けHDDをExFAT,またはFAT32フォーマットしてデータを入れなおすといった作業を必ず行いましょう。
ちなみにフォーマットの仕方についてはこのサイトが大変参考になりました。
参考 http://tweeeety.hateblo.jp/entry/2014/11/30/161825
今回、データの重要さを心底感じました。今後、増えるであろう重要なデータに備え、NASやバックアップ用HDDを購入し早々にバックアップ体制を整えたい次第です。そもそも、そこまで環境が整っていれば問題は発生しなかったのでは???
Boot CampでWindows(USBフラッシュメモリ)をインストール作業を開始
私は、Windows10ProのUSBフラッシュメモリ英語版をパソコンショップで購入しました。
ちなみに、わたくしの場合オーストラリア在住でダウンロード版でしたら日本語版を購入することができましたが、パソコンショップのUSB英語版が安かったので費用節約のた英語版を購入しました。
実際のインストール作業をかなり大雑把に説明すると、
- Windows10のディスクイメージ(ISO)をマイクロソフトからダウンロードする。
- Boot Campアシスタントを使って、パーテーション分けWindowsのインストールをする。(インストール作業に間にWindowsのプロダクトキーの入力が必要になる。)
インストール作業はこの記事が大変参考になりました。
参考 https://pc-karuma.net/mac-bootcamp-windows-10-install/
Appleの公式サイトでも手順が説明されています。
参考 https://support.apple.com/ja-jp/HT201468
とまあ、すんなり全てが進行すればよかったのですが、、、
どこまでも不運なのか、ここでもまたもや問題が沸き起こりました。
イメージディスクがダウンロードできない
初っ端から、ずっこけです。
マイクロソフトからディスクイメージ(ISO)をダウンロードしようとしたところ、、、
参考 https://pc-karuma.net/windows-10-creators-update-iso-disk-image-download/
ダウンロードするエディションの選択後、言語や、32bit/64bitの選択をするキーが表示されるはずが、エラーがでて表示されずダウンロードができない!!
という問題が発生!
何回もトライしたけど、何ともならず、、、サポートセンターへ問い合わせをして諦めてその日はふて腐れて就寝。
翌朝、なぜか問題は解決されており、無事ダウンロードできました。
いま、所定のページ (ディスクイメージダウンロードページ)を確認すると仕様が変わっているようなので、この変更の為のバグだったかもです。確認してませんがこの問題は私のタイミングが悪かっただけのようです。
また時間かかっちゃったのよ!!っていう愚痴話です。スミマセン!
私が購入したWindows10 Pro(USBフラッシュメモリ)は英語版だけど、日本語版Windowsにできないかな?と思い、ディスクイメージを日本語版でダウンロードしてインストールをしてみました。結果、日本語表示のWindowsでインストールでき今のところ問題なく動作しています。が、英語版Windowsを購入したものの、日本語環境でインストールする方は自己責任でお願いします。
パーテーション作成でエラーがでる
Windowsのディスクイメージもでき、いよいよBoot Campでインストール。
※インストールの仕方はこちらのサイトが大変役に立ちました。
参考 https://pc-karuma.net/mac-bootcamp-windows-10-install/
が、今度は何回やってもパーテーションの作成の時にエラーがでてしまう。
またもや、モンモンとした時間をあれこれ調べながら過ごし、、、
最終的に解決した方法は、
すべての Thunderbolt および USB ストレージデバイス (Windows ISO インストーラが入っている USB メディアを除く) の接続を外す。
といった、至って簡単なことでした。
参考 https://support.apple.com/ja-jp/HT203738
Macに接続されていたすべてのデバイス(外付けHDD、プリンターなど)を外して作業をしたら、この問題はすんなり解決しました。
さんざん悩んだのに!!!!! そんなことかよー!!!!って、どっと疲れがでましたよー。。。トホホ。
この後、先に説明したように、ライセンス認証エラー問題や、外付けHDDのデータ問題をクリアして、なんとかMacにWindowsを入れることができました。
で、Boot CampでインストールしたWindows10はどうなのよ?
いろんな問題を乗り越え、やっと手に入れたWindows環境 in Mac。
やー、、、サクサクですよ、サクッサク!!
まじで、快適! これぞ求めていた快適さ!!!
キーボードがMac用なのでWindowsを違うキーがいくつかあって、覚えるなりキーボード変えるなりの対応が必要なのと、必要なアプリをダウンロードするといった調整は必要なものの、
とにかく動作が快適なので、苦労してでもBoot Campにして良かったです。
ま、MacとWindowsを同時に起動できるParallelsの便利さも喉から手がでるほど欲しい感も否めませんが、、、
さらに、これだけの時間と労力が必要なら新しいWindowsパソコンを買ったほうが良かったかな感は否めません。が、、、
まとめ
ということで、Parallelsをやめて、BootCampでWindows10Proをインストールしたのですが、、、
- 問題がいっぱい発生して大変だった
- 導入前にParallelsのトライアル版で動作、操作感を確認すべし
- Boot Campを導入する際は外付けHDDのフォーマットに注意すべし
- 一旦インストールしたWindowsを再度インストールする場合はライセンス認証問題が発生する
- Boot CampでインストールしたWindows10はサクサク動く
- ただし、作業時間と労力を考えると、新しいWindowsパソコン買っちゃえば良かったかも!!感を払拭するのに時間がかかりそう(泣
でした。
これからMacでWindows環境を構築したい方の参考に少しでもなれば幸いです。