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TC0070_岡野の化学(70)
0356_Varian-GC/MS特許を読む(25)
0357_Varian-GC/MS特許を読む(26)
ノートまとめ
フェニルアラニンとチロシン
フェニルアラニンは牛肉、豚肉など肉類、魚介類、卵に含まれる必須アミノ酸で、肝臓内の酵素、フェニルアラニンヒドロキシラーゼ(フェニルアラニン水酸化酵素)によるってチロシンに変換される。
チロシンはノルアドレナリンやドーパミンなど神経伝達物質をつくりだす作用がある。
化学式的にはフェニルアラニンのベンゼン環ににOHがついたのがチロシン。
岡野の化学では、この二つの物質の関係性までは記載されてなかったけど、
フェニルアラニンを調べていたら、体内で酵素によってチロシンに変換されることが分かった。
また、酵素の変異体は物質の変換を阻害し、フェニルアラニンの場合はフェニルアラニンが変化されず高濃度になるとフェニルケトン尿症の原因になる。
この変換を阻害するという部分が、昨日読んだバイオエタノールの製造に関する明細書と類似する部分があり、まとめてみた。
フェニルアラニン⇒チロシン | バイオエタノール | |
基質 | フェニルアラニン | 増殖阻害物質を含む糖化溶液 |
酵素 | フェニルアラニン水酸化酵素 | 特定酵素 |
補因子 | テトラヒドロビオプテリン | |
目的物 | チロシン | エタノール |
問題 | フェニルアラニンが変換されず濃度が濃くなりフェニルケトン尿症の原因になる | エタノール収率の向上ができない |
原因 | 酵素の異性体が変換を阻害 | 目的物の製造の過程で増殖阻害物質を含み、変換を阻害 |
解決法 | フェニルアラニンを含む食品の摂取を制限。テトラヒドロビオプテリンを補給。 | ペプチド、アミノ酸を混合し、微生物の増殖を促進し、増殖阻害物質によて損害した物質を修復。 |
共通するところは酵素の変換を阻害する物質があるということで、フェニルアラニン⇒チロシンの変換の場合と、バイオエタノールの生成時には、変換を阻害する物質が原因となる、問題や課題が生じること。
体内で起こっていることと、化学的に起こしていることに共通する部分があって、まとめてみることで発酵について理解が一つ深まった。
また、酵素の活性化を抑えるのが目的で意図的に酵素阻害剤を使う場合もあって、医療や農業に利用される。
フェニルアラニンとチロシンが出発点で、本日もいろいろ勉強になった。
オルト、パラ、メタ配向性
オルト、パラ、メタ配向性を理解するために、
ベンゼン環の共鳴構造、置換反応、求電子反応、ルイス酸・塩基、ローンペア等、
今まで学習したことを、あれこれ今までのノートを探したり岡野の化学を読み直したり、引っ張りだしてきて整理しないと資料の言わんとしていることが理解できず、情報の整理をして知子の情報へ入力。反応機構の構造式をノートに記載して、自分なりの言葉で補足。
細切れの知識がごちゃ混ぜになってて、上手に引っ張りだしてこれなかったのが、この作業で少し整理できた。
学習時間9h30m
作業
秀丸マクロについての講座テキストをもとに、作業。
必要テキストの選別作業など。
作業時間50m
明日の課題
岡野の化学
Varian
テキストの選別作業